【書籍編集者が選ぶ】教育者、指導者が絶対に読むべき本!

【書籍編集者が選ぶ】
指導者、教育者が絶対に読むべき本!


世界は急速な勢いで変化し続けている。これからの世代は、常識が変化し続ける世界で生きることとなる。日本は変化に対応できるような教育をしてるだろうか?


いや、日本の教育はほぼ変化していない。日本で考えられた教育を行っている学校は僅かで、他の学校はマニュアルをなぞっているだけである。


加えて、日本の学校は大学至上主義であるという事。
大学進学の機関に成り下がっている中高も多い。


勉強はもちろん大切だ。だが、社会に出てから自立し、自分の力で生きていくのだ!という知識や態度、覚悟を養うことも大切ではないか。


稼ぐために多くの学生は、就職活動を経験する。自分の一生を決めることにもなるのが就活だ。
しかし、それを理解していない学生も先生も多い。
学生は「よくわからない」、先生は「自己責任」という言葉に逃げる。


そして、就活について指導を出来る先生、指導者がどれだけいるのか?残念だが、私の大学では学生課や就職支援課ですら、しっかりした対応はされなかった。


就活がどんなかわからない、けど聞ける人もいない…と悩む学生たち!
また、教師やコーチなど学生を指導する立場にある人たちにも読んでもらいたい本が…


これだ!!!!


【何者】

 


朝井リョウ

就職活動をテーマにした本で、直木賞受賞作品。
登場人物がそれぞれ就職活動を通して、自分が『何者』であるのか。を考え悩み模索していく。
さらに就活を通して、滲み出る人間模様を書いている。

 

何者でも書かれているが、就活ではその人が積み重ねたモノが顕著に表れる。用意していた言葉では着飾りうまく喋れるかも知れない。だが、勉強やスポーツ、遊んでしかいなかった学生が、果たして本当にうまく出来るのだろうか。

 

2019年にTwitterでこんな投稿が話題になってた。

https://togetter.com/li/1362243
内容は、【拡散希望】からはじまる。以下である。

 

拡散希望】 面接で実際に質問されました。 とても悔しかったし、侮辱された気分でした。 企業側も、聞いていいことと悪いことがある。
就活の面接で、「ずっとバレエを続けられていたそうですが、プロになろうと思わなかったのですか?」と聞かれとても悔しかった。


これらのツイートは、多くの反響を呼んだ。


彼女は、プロになろうと物凄い努力を続けてこれたのだろう。そして、何かしらの理由で夢を諦めた。
…正直、誰もが通ってきている道ではないか?

就活するくらいだから、残念だが夢を諦めて就職に向けて【ある程度の覚悟と準備】をしたはずだ。

 

しかし、この質問はスポーツをしていた就活生ならば誰もが聞かれる程度のものだ。


彼女がバレエで得たのは、バレエの競技力のみではないか?

 

彼女のバレエ指導者に、

「就活まで面倒を見ろ!」
とは言わないが、バレエを通して競技力だけでなく、生きる力を養成できなかったのだろうか。


先生や部活の監督たちが授業や部活動を通して、
「どうやって生きていくか」に繋がる指導も考えるべきなのかもしれない。
キャリア教育だ。


指導者として大切な事はなんだ?
選手の競技力を挙げること。それは間違いない。
だが、その競技を行う人の多くはその競技だけで生きていくことはできない。
指導者と呼ばれ、先生と呼ばれ、人を導く立場の者ならば。
本当に教え子のことを思うのであれば。

【何者】を読み、考えてほしい。