草と俺と発展途上国2


草と俺と発展途上国2

 

 

(※諸事情により『草』と表現しております。お察しのほどお願い致します。)

 

 

 

「てか、アニキ…草ってどうなんすか?」


「調子いいよ」


「いや、そうじゃなくて…」


「一言では言えないな」


「…」


「まぁ、祭りまで待てよ」

 

 


そう、この国では特定のお祭りの日のみ草が合法的に認められている。
この日は老若男女マフィアも警察も手を取り合い、1つの草をみんなで回しながら吸うことができる。(口にしたものは穢れ扱いになるので、こういうことは出来ない)

 

 

 

(祭りまで長い、待てるかよ…)

 

 

 

 

草は合法化されている国もある。
実際に合法化されている国で使用した友人もおり、よく草の話を聞いていたせいか、俺は草の存在を近いものだと捉えていた。

 


そして、何よりも俺が住んでいたこの発展途上国は、合法じゃないのに草が盛ん。

何故かというと手頃の値段で簡単に手に入し非合法なのにけっこうみんなやってるからである。
そんじゃそこらで草を吸う輩も多く、日本人も繁華街の安いホテルにとまってどこからか入手した草で楽しんでいる。

 


(アニキには待てと言われたけど、知るか!俺は俺でやってやる!)

 

なぜかアニキへの対抗心を燃やした俺は、どこかで草れないかと情報収集を始める。

 

すると、すぐに見つかった。
どうやら…クラブでいけるらしい。

 

先進国も発展途上国もクラブってのは、悪い奴らが集まるもんなのか。人が多いから隠れやすいのか。

 


(善は急げてことで、クラブいって探してみっか…)

 

 


次回…
単独でクラブに乗り込に草を探す俺…
その背後に迫る影が…

 

 

次もゼッテェ見てくれよな!