柔道四段でも海外で強盗された話
私は海外の警察学校に所属し、柔道の先生として指導をした。
警察学校所属、柔道の先生。
犯罪被害に合わなそうな肩書き。
しかし、そんな事が通じない時もある。
これは、実際に私が海外で強盗された話である。
時は海外時代に遡る…
海外に赴任して何ヵ月か経った。私は旅行や住んでる国に興味がわかず、赴任しても家と道場を往復するだけの生活を繰り返していた。
調べてみると近くに世界遺産があるではないか。
「行ってみっかぁ~」
思えばこの時、外に出る選択をしなければ私は強盗に合わずに済んでいただろう。
バスを乗り継ぎ、世界遺産周辺に到着。
実際に海外の世界遺産を訪れると心が踊った。
遥か昔から神や文化、歴史を守るために、この土地で信仰のもとで戦いがあった事を一瞬で理解した。悠久の時を感じる。だからこそ世界遺産なのだろう。
さすが世界遺産だ。観光客が多い。地元の人も外人もいる。いい匂いがして、そちらを向くとチラホラと屋台が出ている。
(そいえば、飯食ってなかったな~)
屋台で食べ物を買い、腰をおろして食べていると、正面から誰かが近づいてきた。
その男は異形であった。
明らかに一般人ではない。
見慣れない風貌に必然的に警戒心が高まる。
例えるなら、ストリートファイターのダルシムを70才くらいにして、もっと黒くして、眼球が飛び出るほど痩せさせて、汚ならしく特異な服装をさせたら彼になるだろう。
(こ…)
(こ、怖い…((( ;゚Д゚))))
怖いがダルシムは目の前に迫ってきた。勇気を出す。基本的に勝負は先手必勝派。カウンターは狙わず内股一発勝負。
「な、なにかようですか?」
するとダルシムが驚きの一言を放つ!
…
次回!
ダルシムと俺の戦いがはじまるぅ!?
絶対見てくれよな!